 | 奧田のコラム(NO90) 74歳の誕生日に届いた人生のバイブル | ( 2010/07/03 ) |          |  2010年6月26日は私の74歳の誕生日でした。最近の私の誕生日は、その前後に控えている二人の孫の誕生日に挟まれて、めっきり影を潜めている感も無きにしもあらずですが、今回ばかりは、ちょっとしたまさかのハプニングのお陰で、私は秘かに大喜びの誕生日をかみしめていたのでした。
2010年6月26日、一個の郵便物がポストの中に入っておりました。手にしてみると、それは私がいま最も敬愛してやまない人生の師、帯津良一先生からの著書でした。本の 題名は「定年から輝く生き方」です。 実はこれまでにも、帯津先生からは事あるごとに何冊かのご本をいただいてはいるのですが、今回ばかりはまさかの誕生日に届いた事もあって、何かしら特別なるW予感と直感Wが私の全身を走ったのです。はたせるかなページをめくっていくうちに、この本はまるで天から届けられた私への教訓と励ましのバイブルとも思える、数々の内容がぎっしりと詰まっているのです。
私は時折、ふと自分の人生を振り返り、これで良かったのかなーと迷う事も少なくはないのですが、この迷いに対してこの本は、「不運と挫折があってこそ人生は輝いてくるのです」との答えを出して下さっております。そしてまた、私はここ数年来、いつの間にか何かに導かれるかの様に、W気功と太極拳の世界Wにのめりこんでいたように思えるのですが、この疑問に対しても、「それは天に応援された人生です」と書いて下さっているのです。私の心の迷いは74歳の誕生日を境に、今は晴れ晴れと、密かな感謝の合掌に変わっているのです。
この本「定年から輝く生き方」は帯津先生が意識して書かれた初めての「人生論」だそうです。帯津先生が考える理想の人生とは、人生の最終点までW青雲の志Wを抱きつつ、命のエネルギーを高め続け、エネルギーが最高に高まったところで虚空の中に魂を統合させる事のようです。 現世にあっては、目先の出世や社会的地位の欲得などはさらりと捨て去り、何事にも動ずる事なく颯爽とした人生を送る事、そして執着心も捨て宇宙の流れの中に身を置けるようになれば、人生は生きていること自体が楽しくてたまらなくなるのだそうです。私のような平々凡々の人間にとっては至難の業と思えるのですが、それでも最近の私は年齢のせいもあってか、帯津先生のおっしゃる事が何かしら、ほんの少しずつ解かりかけているような気がしないでもないのです。
さて、この本に目を通していく内に、私はまさかのびっくり仰天に出会うことになりました。 この本の第2章、「人生が尻上がりに輝いている人達」の中で、「定年後に『天職』にめぐり合った人」として、紛れもなく私と思える人物が紹介されているのです。あまりの驚きに私は一瞬気を失いかけたのですが、心を鎮めて何度も読み返す内に、一箇所の間違い(今までの蓄財で悠々自適の暮らしぶり)以外は、大体その通りかも知れません。 人生は何もなくなった時が、もしかして一番悠々自適(風)の人生でいられるのかも知れません。今の私は、プラスマイナス=0 の人生こそが、むしろ一番上々の人生かも知れないと思えるようになっているのです。
このコラムの終わりに、この本に書かれている帯津流「最後まで輝く人生を送る15の秘訣」を紹介させていただきます。これは、私のこれからの人生になくてはならない、まさに人生のバイブルと思えるものなのです。
その@:希望とときめきを捨てないこと。 そのA:さもしさを排すること。(自分だけいい思いをし ないこと) そのB:「譲れないもの」という軸を立てること。 そのC:大いなる命に身を任せ、その中で自らの内なる命 のエネルギーを高めること。 そのD:パワフル、ヴァネラブル(相手の痛みが解かるこ と)、メメント・モリ(死を思うこ と)であること。 そのE:死生観をもつこと。(死を思うことはより良く生 きること) そのF:体力・知力をつけること。(体力とは歩けること、知力とはときめきの心) そのG:気功を行うこと。(気功は虚空に繋がる道、自分 に合った気功を楽しく、長く続けること) そのH:酒に喜びを見出すこと。(酒を飲めない人は、お 茶でも音楽でも何でも良いから、好きなことを楽しむこと ) そのI:怒らないこと。(怒ると寿命が短くなる) そのJ:三毒を追放すること。(三毒とは欲望と怒りと無 知) そのK:いばらないこと。(威張る人の惨めさは哀れ)* この( )は私の勝手なイメージです。 そのL:「しょうがない」は魔法の言葉。 そのM:上手に悪口を言う。(笑える程度の悪口) そのN:感謝は陰ですること。(その方がエネルギーは高 まるのです) (2010・7・1の記)
写真上:私の74歳の誕生日に届いた記念すべき本 写真中:今年の6月13日、帯津先生の[沖縄特別研修会]の時にいただいた本 写真下:最近出版された帯津先生と幕内秀夫(食の研究家)さんとの楽しい対話集 | |  |