 | 奥田のコラム(NO214) アメリカ16日間の旅(その三) | ( 2014/10/30 ) |         |  16日間のアメリカ旅行を終え、あるいは旅の途中、いろんな事との出会いがあり、いろんな事が頭をよぎっておりました。そして最終的に頭に浮かんだ結論は、人間いかに生きるべきかを考える旅であったような気がしております。 私は只今78歳。人間80歳以後の人生は¨遊行期¨(ゆうぎょうき)と呼んで、いかに人生の最終期を締めくくるかを考える最も大事な時期なのだそうです。私は今回の旅で、その遊行期に向けての一種の覚悟が出来たと思えております。
(1)飛行機に乗って15〜6時間も高い空を飛び続け、、下界の地球を眺めていると、地球のあまりの大きさと偉大な美しさに圧倒されてしまいそうになります。しかし、そんな偉大な地球も宇宙と言う視点から見れば、地球は宇宙に浮かぶほんの小さな星の一つに過ぎないのだそうですから、人間、あまりくよくよ生きても仕方の無い事で、全ては天地の摂理に身をゆだねて、自然体で生きる事が一番いいのでは・・・という思いに至ります。
(2)光は一秒でこの地球を7回半も回るそうです。私達の頭上に輝く夜空の星々は、何億光年もの時間をかけて、私達の目にその光を届けているのだそうです。 一億光年とは、光が一億年をかけて届く時間の長さです。そんな星々が宇宙には無限に存在しているらしいのですから、宇宙の事は考えれば考える程、私の頭はおかしくなってしまいます。
(3)例え人間が100年、200年も生きられる時代がいつかやって来るかも知れないにしても、人間の生命の長さは、宇宙的にはほんの一瞬のまばたきのようなものでしょうから、私は人生は生きる長さよりも、どういう人生を生きるかの方に意義深さがあるのではないかと考えます。
(4)無限と言う宇宙の中に、何故小さな地球が存在し、何故その地球上に我々人間が生まれ生きているのか・・・、その問いに答えられる能力など、凡々人の私にあろう筈もありませんが、私はもう単純明解に、¨人間の生命は、宇宙と言う神様から授かっているのだから、神様のお許しがあるまでの生涯を、精一杯元気で、楽しく仲良く、ときめきの人生を生きる事¨と結論づけているのです。 但し、なるだけ世の中に迷惑をかけないように、そしてほんの少しでも誰かの、何かのお役に立てる人生でありたいと願うばかりであります。
(5)さて、そんな思いをしながら沖縄に帰ってみると、沖縄は知事選の真っ最中。私の住む小さなマンションのポストの中は、連日選挙のチラシばかり。政策中心のチラシであればまだしも、中身は相手への誹謗中傷ばかりが目立ち、本当にがっかりです。今回の沖縄知事選の争点は、沖縄の宝の海を埋め立ててまで軍事基地をつくるべきかどうかであろうと思うのですが、もし基地賛成派の知事が勝ち残るとすれば、世界中から見る沖縄の魅力は半減するに違いありません。
(6)私は気功的人生を生きたいと願って、そんな日々を心掛けております。気功的人生とは、大自然・大宇宙の摂理と共に生きる人生です。従って沖縄の美しい海を埋めて軍事基地をつくる事には大反対です。 沖縄が未来永久に光り輝く為には、宇宙からいただいている美しい大自然を大切に守り、その魅力を世界に発信する事であろうと私は考えます。世界が目指す21世紀最大の重要点は、まさに¨自然環境の保護¨と心得ねばならないのではないでしょうか。
* 私の太極拳の恩師である楊名時先生は、太極拳思想のど真ん中に『健康・友情・平和』の三字を掲げておられます。今回のアメリカ旅を通して、私は楊名時先生のこの人生哲学に、改めて深い感動を覚えております。感謝&合掌!!。 (2014・10・30日の記)) 写真上:ケンタッキーフライドチキン第一号店 写真中:カーネル・サンダースさんと私 写真下:グレイストーンゴルフクラブ | |  |